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 卵巣腫瘍のこと

    女性なら誰でもなる可能性のある病気です。
    記憶に新しいところでは、宇多多ヒカルさんがかかった病気です。
    卵巣というのは、何かあってもなかなか症状が現れません。
    その上、体の中で最も腫瘍ができやすい臓器だそうです。
    ですから、日頃から注意深く観察し、定期健診を受けましょう。

    その卵巣腫瘍ですが、
    

卵巣のう腫・・・良性のことが多い(9割)
  皮様のう腫 髪の毛・歯・筋肉などが含まれている。成熟期の女性に多い。
  偽ムチンのう腫 ねばねばした液体が溜まる。更年期の女性に多い。
  しょう液性のう腫 水みたいにサラサラした液が袋の中に溜まる。
卵巣のう腫の中で1番多い。10代〜30代の若い女性に多い。
  チョコレートのう腫 子宮内膜症が原因で、月経血が卵巣の中に溜まって袋状になったもの。
厳密には、卵巣のう腫には含まれないようです。
充実性腫瘍・・・悪性のことが多い(1割)
  卵巣がん 代表例の病気です。


   以上のように、大きく分けて2種類。そして、また何種類かに分かれます。
    充実性腫瘍の1つである卵巣がんについては、別のコーナーで説明していますので、
    ここでは、卵巣のう腫について詳しく説明したいと思います。

    卵巣のう腫の症状
       なかなか症状が現れない卵巣。症状が現れるのは、のう腫がこぶし大になってからです。

        1.頻尿・・・のう腫が膀胱や尿管を圧迫した時
        2.便秘・・・のう腫が腸を圧迫した時
        3.生理時以外の腰痛、腹痛
        4.お腹が何となく膨らむ
        5.不正出血がある
        6.水っぽいおりものがある
        7.生理・排卵時に、お腹がチクチクする、腰痛がある。

       だいたい以上のような症状があるようですが、それよりも気をつけたいのが、「茎捻転」。
       これは、のう腫の根元がねじれた場合に起こり、緊急事態です。
       かなりの激痛と、吐き気、出血を伴い、感染すると発熱もします。
       人によっては、ショックで意識不明になる事もあります。
       しかも、放っておくと卵巣に血が通わなくなり腐ってしまうので、緊急手術となります。
       茎捻転は、のう腫の大きさにかかわらずなりますが、やはり、ある程度の大きさ
       (5〜7cm以上)になると起こりやすいようです。


    卵巣のう腫の診断
       一般的には、内診・触診・エコー等で大きく症状を診て、血液検査・CT・MRI等で
       良性か悪性かを診断します。
       とにかく症状が出にくいので、億劫がらずに定期健診を習慣にして欲しいと思います。
       (私は、子宮がん検診の時に一緒にしてもらっています)


    卵巣のう腫の治療
       のう腫の治療には、大きく分けて2つの方法があります。
        1.経過観察・・・のう腫が小さい内は、こちらが一般的。
        2.手術摘出・・・大きくなりつつあるものは、こちらが基本。
                  大きいものは、茎捻転の可能性を考慮して、即手術となる場合が多い。

       また、手術には、開腹手術と腹腔鏡による手術があり、手術法もいくつかあります。
        1.のう腫摘出術・・・病巣だけの摘出
        2.卵巣摘出術・・・病巣のある卵巣を摘出
        3.附属器摘出術・・・卵管と卵巣をまとめて摘出

       卵巣は2個あるので、1個を摘出しても残りの卵巣が正常に働けば問題ありません。
       でも、できる限り残しておきたいのが女心と言うものです。
       もし、“手術”なんて事になった場合は、その手術の必要性や方法、後遺症など、
       とにかく気になる事は、納得がいくまで、とことん主治医と話し合ってくださいね!